【大学編入記】TOEICの参考書と対策

この記事は大学編入する人向けのTOEICに関する記事です.大学編入記のまとめはコチラの記事になります.

なお,2016年5月からの新形式については,この記事に書いてあることとは別途に対策が必要になると思います.ご了承ください.


参考書

TOEICテスト新公式問題集<Vol.6>/TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICを受けるなら公式問題集は必ず一冊は手に入れましょう.公式問題集という名の通り,米国のTOEICテスト開発機関が直々に制作しております.そのため,問題の質に関しては一切文句のつけようが無いです.本番想定のテストが2つ収録されています.新公式問題集はVol.1からVol.6までありますが,個人的にVol.6が難易度,新鮮度的にベストだと思います.

2016年5月からの新形式に対応したものが2月に発売されていますので,そちらも手元にほしいところです.

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

いわゆる金フレです.テストに実際に出題されて,かつ頻度・重要度ともに高いものが計1000単語収録されています.TOEICを受けた後にこの本をやる,またはこの本をやった後にTOEICを受けるとわかるのですが,確かによく出ている単語が収録されています.

ただいくつか欠点もあります.まず,発音記号が一切書かれていません.一応出版社のサイトから単語の発音を聞くことができる音声をダウンロードすることはできますが,単語本そのものに発音記号が書かれていないのは致命的です.Listeningでは自分が(頭の中でもいいので)発音できない単語は聞き取れないと思っていいです.なので,単語を覚える際は一緒に発音の練習もするものですが,この本単体では発音が分からないのでいちいち電子辞書等で発音記号を調べなければなりません.相当な手間です.

あとは,例文に著者の名前(TEX加藤)が頻繁に出てきてちょっとうんざりします.こればっかりは個人差があると思いますが.

1題1駅 新TOEIC TEST文法特急/新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編

いわゆる文法特急です.Part5/Part6に重きを置いた演習書で,Pard5/Part6を論理的/機械的に解く術を獲得することができる,かなりいい本です.TOEICのReading SecitonではいかにPart5/Part6で時間を節約して,Part7にどれだけ時間を充てられるかが高スコアの鍵になります.この本を繰り返しやっていると,Part5/Part6の問題は物によっては冗談抜きで2秒で解けるようになります.20秒ではなくて2秒です.時間がかかってもせいぜい30秒以内で解けます.本当にオススメの2冊です.

はじめての新TOEIC テスト 全パート総合対策

僕がTOEIC関係で初めて買った本です.各Partの内容と推奨される時間配分や解き方など,TOEICの攻略法が満載です.2016年4月までの形式についての本なので,この本だけをやるのは止めたほうがいいです.

あとは,編入英語の記事で紹介した参考書も,英語の基礎作りとしていいと思います.


対策

2016年4月現在の僕のTOEICスコアの内訳は,Listening375,Reading415の計790です.ですが,TOEICの勉強をしていてつくづく思うのは,TOEICのスコアは純粋な英語力というよりは,TOEIC力 × 英語力だということです.パターンさえつかめれば,短期間でかなりのスコアアップを図れます.

パターンをつかむ前に,まずは「Part2」や「Part6」と言われて,どんな形式の問題で設問は何個あるかすぐ言えるくらいにTOEICの問題形式を頭に叩き込んでください.これがないと話になりません.これができたら,次はReading Sectionの各Partの時間配分を決めてください.2016年4月までの形式の場合,Part7は47問 × 1分 = 47分で解いて,Part5/Part6を75分 – 47分 = 28分くらいで解くといいです.

僕は,4年の春休みに入るまではスコアは良くて570だったのですが,春休みに入ってから2週間毎日文法特急1/2を解いて,試験1週間前になったら答え合わせはしないで公式問題集を1日1テスト解いていたら,3月のテストは700までスコアがあがりました.公式問題集を1日1テスト採点しないで解くだけでもかなり効果があると思います(採点しちゃうと答えを覚えちゃうので).試験2日前とかになるとさすがに採点したほうがいいですが.

また,TOEICは基本受けるたびにスコアがアップします.例えば筑波の情報学群はTOEICのスコア提出(またはTOELF)がありますが,時間と受験勉強の許す限り何度もトライするといいです.

各Partの攻略法をざっとまとめます.

Listening Section

Part1

試験が開始するとまずはTOEIC全体の注意事項およびPart1の説明が流れます.この時間を活用してPart1の全ての絵を一度見て,写っているものや人物の行動,家具の配置状態をざっと確認して「この絵はこんな問題がきそうだな」というのを簡単に考えてみてください.そして,Part1の問題が始まり,1問解いたら次の設問が始まる前にすぐ次の絵を見て先程と同じようなことをしてください.TOEICのListeningは問題の先読みが命です.

ちなみに,写真に人物が写っていなくて「unoccupied(占有されていない/空の)」という単語が聞こえたら高確率でこれが正解です.

Part2

これに関しては問題の先読みはできません.このPartの前半は各設問の1単語目を確実に聞き取ることが重要です.「Where」なのか「Who」なのか「When」なのか,etc… 疑問詞さえ聞き取れれば大方正解したようなものです.ただ,後半の設問になってくると平叙文等が出てきますので,後半は気合で乗り切りましょう.

この設問には裏技があって,質問のあとの各選択肢で,質問文内に出てきた単語と同じ or 音が似ている単語がでてきたら高確率でその選択肢は不正解となります.それ以外を選択しましょう.

Part3

この設問はとにかく問題の先読みが重要です.1題(設問3個)解き終えたらすぐに次の問題に目を移し,3つの各設問文をざっと読みましょう.余裕があれば,各設問の選択肢も,例えば「to不定詞の直後の単語だけ」とか「名詞だけ」とかでいいのでざっと目を通しましょう.

よくあるパターンとしては,「1. どこで会話が行われているか」,「2. どんな問題が発生したか」,「3. 男性/女性が次にとる行動は何か」って感じです(もちろん全てに当てはまるわけではありません).あとは,各設問が男性についての話か女性についての話かを意識して先読みするようになるとグンッと解きやすくなります.

Part4

基本的にPart3と同様です.各設問の前に,今から流れるのは「keynote」なのか「announcement」なのか等が流れるので,それを意識して英文の聞き方を変えると解きやすくなります.

なお,Part3とPart4については,とにかく先読みの時間を多く確保するべきなので,マークする際は塗りつぶすのではなく簡単な印をつけるだけに留めておいて,Reading Sectionが始まってからきちんと塗る,という風にするといいと思います.

Reading Section

Part5

よくTOEICに不慣れな人が犯す間違いとして,このPartの設問を一生懸命考えてじっくり時間をかけて解くというのがありますが,これはやめましょう.この設問の多くは論理的/機械的に解けます.そして,4単語とも知らない or 類推できない単語の場合はいくら考えたところでわからないので,そう判断したらすぐに適当にマークして次の問題に移りましょう.とにかくこのPartは時間をかけないよう心がけて解いてください.

Part6

基本的にPart5と同様です.Part5よりは情報量が多くなるため,比較的解きやすいですが時間のかかり具合も若干増えます.Part5/Part6ではとにかく時間を節約してください.

Part7

このPartはSingle Passage(1つの長文からなる問題)とDouble Passage(2つの長文からなる問題)から構成されます(5月からの新形式ではTriple Passageも導入されるそうです).このPartの特徴として,時間さえかければ解けなくもないということがあります.Part5/Part6で節約に節約を重ねた時間を存分に使いましょう.

Single Passageの最後あたりの2問は比較的難しい問題になるので,時間が無いなら比較的簡単なDouble Passageの問題を先に解くといいです.

kage

A student at Tokyo Institute of Technology. Programmer.

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